冨田選手の裁判で見る防犯・監視カメラ映像の証拠能力について
昨年韓国で開催された仁川(インチョン)アジアでの冨田選手の盗難問題で、監視カメラの映像は不鮮明で細かい行動も確認できないという報道がありました。
韓国でカメラを盗んだ罪に問われている競泳の冨田尚弥選手の3回目の公判が、9日午後開かれる。9日の公判では、検察側が有力な証拠としている現場の監視カメラの映像が初めて再生される見通し。
冨田選手は9日午前、弁護士らとともに韓国に向かった。報道陣の問いかけには答えず、終始硬い表情で空港を後にした。
冨田選手は去年9月、仁川アジア大会の競泳会場でカメラを盗んだ罪に問われているが、これまで「見知らぬアジア系の男にバッグに入れられた」などと主張している。3回目となる9日の公判は午後2時から始まるが、検察側が証拠として提出している現場の監視カメラの映像が初めて再生される見通し。冨田選手の弁護士は、この映像を事前に確認したということだが、犯行の瞬間は映っておらず、証拠になりえないと主張する方針。
以上、Yahoo!ニュースから引用しました。
防犯・監視カメラ映像は必ずしも証拠にはならない
今回の騒動で、防犯カメラの映像が必ずしも犯行の証拠になりえない。ということ冷徹な事実が浮かび上がります。
例えば、冨田選手の件で、他記事によると、
映像そのものは画質が非常に悪く引きの絵に関しては冨田選手か判別することが出来ない。
またそれどころか、防犯カメラの特徴である時間が表示されていないのも謎である。
防犯カメラの映像が証拠となるには、
・人物の特定
・時間表示
が極めて重要です。
証拠になるための防犯カメラシステムを
家庭や会社など私たちに身近な場所においても、防犯・監視カメラは設置されており、稼働しています。
しかし、万が一事件や事故が起こり、その映像が証拠になりえない場合、せっかく設置した防犯カメラが意味のないものになってしまいます。
現在防犯・監視カメラを運用している方は、レコーダー(録画機)がしっかりと時間を表示しているか、また時間は正確かどうかをチェックすることをお勧めします。
また、人物の顔などできちんと人物を判別できるかどうかも重要です。通常の42万画素程度のカメラの画質ですと、10メートルほどの距離ですと判別が可能です。(カメラの仕様や環境により例外はあります。)距離があるようでしたら、画素数の高めのカメラや取付け位置などを工夫する必要があるかもしれません。
せっかく設置した防犯・監視カメラですので、万が一のことが起きた場合、しっかりと証拠能力を持つ映像を保存できるよう今一度確認をしてみることを強くお勧めします。
ESP防犯では、専門の防犯設備士が監視・防犯カメラの画質や証拠能力についてのご相談を無料にて受け付けております。また、きちんと証拠能力を持つための防犯カメラも低価格で扱っております。どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせいただければと思います。