使用のダミーカメラは「正しく」設置されていますか?
お店や事務所、そして家庭にも着実に防犯カメラの導入が進んできていますが、本物の防犯カメラだけではなく、本物と同じ形をしているダミーカメラを導入している法人様も増えてきました。
ダミーカメラは、価格が割安なこともあり関心も高まっています。
さて、「このカメラは本物の防犯カメラ?それともダミー?どうやって見分けるの?」皆さま、興味はありませんか。
ここだけの話、実はあることに注意すると、ある程度は本物かダミーか見分けることができるのです。
ダミーカメラと見分けさせない
カメラから伸びている配線や配管により、ある程度本物かダミーかを区別することが可能です。カメラから伸びている配線(電源や同軸ケーブル)の行き先が怪しいカメラはダミーの可能性があります。これは設置工事をする職人さんの腕や経験がモノをいうのですが、工事が上手な職人さんはカメラから伸びる配線の行き先が「それっぽい場所」へきちんと続いています。
例えば、屋外に設置されている場合、きちんとプラボックスへ一度引き込んで、そのプラボックスもPF管というパイプの配管にきちんと続いて、建物の中へしっかり引きこみます。または、他のカメラの配管などと合流させたり、やはり「それっぽい場所」へつなぎます。逆に「これはダミーカメラ?ダミー配線?」とつい考えてしまうような配線経路というのは、どう考えても穴があけられなさそうな場所へと配線が続いていたり、露骨なケースでは柱の裏にそのまま隠してあるケースもあります。
ダミーだとバレたダミーカメラは危険
ダミーカメラの設置目的は犯罪や不正を未然に防ぐ抑止効果です。
では、ダミーカメラが本物の防犯カメラではなく、ダミーカメラだと気づかれた場合、想像してみてください。かなり危険です。ダミーカメラといえど、設置した方にとっては頼りになる防犯装置です。少なからずとも安心だと思ってる方がいらっしゃると思います。
しかし、犯罪者や不正をする人間はその隙を決して見逃しません。ダミーカメラだと気がついた瞬間、その付近のエリアは逆に警戒が薄いエリアになってしまうことが極めて多いのです。
当社にご相談された方の中でもダミーカメラが設置されている屋外の資材置き場で数か月にわたり盗難が続いていたこともありました。現地へ伺ってそのダミーカメラを確認すると、やはり配線は明らかにダミーとわかるような配線経路をたどっており、おそらくカメラはダミーと見破られたうえでの盗難であると推察されました。
後日当社が配線工事と念のため格安の代替のダミーカメラを再設置させていただき、その後は盗難は収まったようですが、ダミーカメラを設置する際は、決してダミーだと見破られないことが鉄則です。
ダミーカメラは「正しく」設置することがすべて
当たり前の話ですが、防犯カメラもダミーカメラもただ設置すれば良いわけではありません。「正しく」設置し、運用しなければ、逆にその隙に付け入られる可能性もあります。カメラは決して安価ではありません。ですので、カメラは大事に、そして「正しく」設置・運用してこその防犯です。取り付け・設置について、カメラ選びより慎重に、そして丁寧にお願いいたします!ダミーカメラであるとバレなければ、それは立派なセキュリティダミーカメラになるのですから。
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